目次
- 1.タイプ別工務店の特徴とメリット・デメリット
みなさんは「工務店」というと、どのようなイメージをお持ちですか?
おそらく多くの方が、地元に根差した小さな建築会社と思っていらっしゃるのではないでしょうか。
社長が経営・営業を行い現場では監督として率先して働いている。
ところが最近では、モデルルームを持つ工務店や自社ブランドを持つ工務店、フランチャイズで各地に営業展開している工務店と、ひと言で工務店といっても多岐に渡り展開されています。
1.タイプ別工務店の特徴とメリット・デメリット
地域密着型の小さな工務店 | |
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社長以下数名の会社で、職人さんや複数の専門工事業者をまとめ設計から施工まで工事全体を管理する。
1年間の施工件数が1~2棟から数十棟クラスの会社 本社や営業所から2時間以内を営業圏とすることが多い |
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メリット | デメリット |
*広告費や宣伝費を極力使わないため、建築費が安く抑えられる 価格=人件費+材料費+工務店の利益*設計・施工が自社なので、設計の自由度が高い*狭小地や変形地でも比較的コストを抑えて建てられる*地域密着型のため、お客様を大切にする
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*自社で企画された構造の家しか建てられない*耐震性や耐火性の研究開発が行いにくい
*耐震性能や性能評価等が行いにくい *職人さんの腕によって技術力に差が出る *大半の工務店は、展示場やショールームがないため、イメージがつかみにくい *バスタブやシステムキッチンなど住宅設備の選定等、自分たちでショールームを回らなければならない *建築途中で倒産する危険性がある *倒産してしまったらアフターメンテナンスが受けられない *欠陥住宅を防ぐためには監理が重要だが、監理もチェックも同じ会社なのでチェック機能が働きにくい *アフターサ-ビスが体系化されてない工務店もあり長期保証が受けられない |
フランチャイズ加盟の工務店 | |
本部が開発・指導する工法や規格を用いて加盟工務店が施工する。
▶建てられる家のクオリティに差が無くなる。 |
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メリット | デメリット |
*工務店より,品質を高めた住宅を購入できる ▶本部による商品企画により住宅の品質を高められる ▶本部による研究・開発により先進的な技術で施工できる ▶耐震性能・評価性能が行える |
*フランチャイズ加盟店が倒産する危険性がある *各加盟店が事業主のためオーナーの方針によって経営スタイルが変わるため、対応の質や施工の質に差が出る |
中堅ビルダー | |
ビルダーとは住宅建築業のこと。地域密着型で他の工務店より着工棟数が多く、年間30棟以上の施工販売数を手掛けている。一つの都道府県内や2~3の複数県で事業展開している。全国展開せず中規模の会社が一般的にビルダーと呼ばれている。モデルハウスや住宅展示場を持っている工務店もある。フルオーダー(注文住宅)中心とセミオーダー(規格住宅)中心の会社がある。自社で施工しているが、一部施工会社と契約している会社もある。 | |
メリット | デメリット |
*建築費が安い ▶人件費・工期を抑える仕組みが出来上がっている ▶独自の流通ルートの確保により、素材や設備機器を割安で調達できる ▶大がかりな宣伝費・営業マンの人件費・住宅展示場の維持費がかからない *セミオーダーの場合工期が短い (45日程度) *フルオーダー中心の会社の場合、設計から施工まで一貫して行っているので、注文に対して融通が効きやすい |
*会社によって設計力や技術力・提案力に差がある *手がけられるのは木造住宅 ▶構造によっては対応しないケースもある *選ぶ会社を間違えるとフルオーダーの注文住宅は依頼できない *セミオーダーの会社の場合、設計時の打ち合わせ回数が決まっていることもあるため、要望がうまく伝わらないなどの難点がある *設計の自由度が低い ▶セミオーダー中心の会社では個人の細かな要望に対応できない |
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