目次
- 1.人生の三大支出とは・・・
- 2.まず1番初めに見直すのが生命保険です。
- 3.遺族年金一覧表
- 4.団体信用生命保険と遺族年金を考慮するとどのくらいの死亡保障?
…無駄な生命保険掛けていませんか?
1.人生の三大支出とは・・・
人生の三大支出とは・・・「老後資金」「住宅資金」「教育資金」です。家を建てたいと思ったら、やはり気になるのは「住宅ローン返せるかな?」「子どもの教育費大丈夫かな?「老後資金はどうやって貯めよう?」お金に係るいろいろなことが心配になってくるのではないでしょうか?
ほとんどの人が35年間と長い期間、住宅ローンを組んで家を建てます。
その間に子供の進学・授業料が大きく家計を圧迫してきます。
子どもも社会人となり、住宅ローンも完済する頃には定年退職を迎え収入は年金のみ、そこに貯蓄を足して生活していくことになります。
家を建てたいと思った時こそ、思い切って家計を見直すチャンスです。
無駄を省いて貯蓄に回せるようにしたいものです。
とはいうものの、教育費や住宅ローンの返済などの固定費は削ることはできません。
では家計のどこを省くことが家計の見直しに効果的なのでしょう。
2.まず1番初めに見直すのが生命保険です。
それはなぜでしょうか?
若い時に勧められるままに保障内容をあまり理解しないまま契約を続けていませんか。
高額な死亡保険金の生命保険に加入して負いませんか?
住宅ローンを組むと「団体信用生命保険」に加入します。「団体信用生命保険」とは、債務者が万が一「死亡」したり「高度障害」になった時に住宅ローンの残債を完済する保険です。つまり、その時点で住宅ローンの返済はなくなります。
そして、国の保証として「国民年金」厚生年金」に加入している夫・妻が亡くなった時に受けられる年金「遺族年金」があります。
3.遺族年金一覧表
夫が死亡した場合
夫が自営業者 | 夫がサラリーマン | ||||
---|---|---|---|---|---|
平均標準報酬月額 | |||||
25万円 | 35万円 | 45万円 | |||
子どものいる妻 | 遺族基礎年金 | 遺族基礎年金+遺族厚生年金 | |||
子ども3人 | 月額約10.8万円 (年1,303,900円) |
月額約14.2万円 (年1,709,692円) |
月額約15.5万円 (年1,865,008円) |
月額約16.8万円 (年2,025,324円) |
|
子ども2人 | 月額約10.2万円 (年1,229,100円) |
月額約13.5万円 (年1,629,892円) |
月額約14.9万円 (年1,790,208円) |
月額約16.2万円 (年1,950,524円) |
|
子ども1人 | 月額約8.3万円 (年1,004,600円) |
月額約11.7万円 (年1,405,392円) |
月額約13.0万円 (年1,565,708円) |
月額約14.3万円 (年1,726,024円) |
|
子どものいない妻 子どもが全員18歳を迎えた妻は、 子どものいない妻に準じます |
妻が40歳未満 | 支給なし | 遺族厚生年金 | ||
月額約3.3万円 (年400,792円) |
月額約4.6万円 (年561,108円) |
月額約6.0万円 (年721,424円) |
|||
妻が40歳~64歳 | 支給なし | 遺族厚生年金+中高齢寡婦加算(年額584,500円) | |||
月額約8.2万円 (年985,292円) |
月額約9.5万円 (年1,145,608円) |
月額約10.8万円 (年1,305,924円) |
|||
妻が65歳以降 | 妻の老齢基礎年金 | 遺族厚生年金+妻の老齢基礎年金(年額779,300円) | |||
月額約6.4万円 (年779,300円) |
月額約9.8万円 (年1,180,092円) |
月額約11.1万円 (年1,340.408円) |
月額約12.5万円 (年1,500,724円) |
子どもとは18歳到達年度の末日(3月31日)まで、または20歳未満で障害等級1級・2級の障害のある子ども
*30歳未満の子どものいない妻の遺族厚生年金の受給は5年間の有期給付
妻が死亡した場合
妻が自営業者専業主婦 | 妻がサラリーマン | ||||
---|---|---|---|---|---|
平均標準報酬月額 | |||||
25万円 | 35万円 | 45万円 | |||
子どものいる夫 | 遺族基礎年金 | 遺族基礎年金+遺族厚生年金 | |||
子ども3人 | 月額約10.8万円 (年1,303,900円) |
月額約14.2万円 (年1,709,692円) |
月額約15.5万円 (年1,865,008円) |
月額約16.8万円 (年2,025,324円) |
|
子ども2人 | 月額約10.2万円 (年1,229,100円) |
月額約13.5万円 (年1,629,892円) |
月額約14.9万円 (年1,790,208円) |
月額約16.2万円 (年1,950,524円) |
|
子ども1人 | 月額約8.3万円 (年1,004,600円) |
月額約11.7万円 (年1,405,392円) |
月額約13.0万円 (年1,565,708円) |
月額約14.3万円 (年1,726,024円) |
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子どものいない夫 子どもが全員18歳を迎えた夫は、 子どものいない夫に準じます |
夫が65歳未満 | 支給なし | 遺族厚生年金 | ||
支給なし | |||||
夫65歳以降 | 妻の老齢基礎年金 | 遺族厚生年金+妻の老齢基礎年金(年額779,300円) | |||
月額約6.4万円 (年779,300円) |
月額約6.4万円 (年779,300円) |
諸条件等
- *厚生年金加入中に夫または妻が亡くなった場合は厚生年金加入期間を25年(300月)として計算
- *55歳以上の夫は遺族基礎年金受給中の場合に限り遺族厚生年金を受け取れるが、ここでは考慮していない
- *遺族厚生年金の受け取りは死亡した者によって生計を維持されていた父母・祖父母も対象。ただし支給開始は60歳から
- *老齢基礎年金については夫・妻が40年間国民年金に加入し、満額受け取れるものとして計算
- *上記一覧表は、目安額であり、実際の支給額と異なる
4.団体信用生命保険と遺族年金を考慮すると
どのくらいの死亡保障が必要でしょうか?
サラリーマンの夫が亡くなった場合
- 標準報酬月額:35万円
- 給与手取り金額:28万円
- 子ども:2人
- 住宅ローン返済額:10万円/月=所得税等を考慮し標準報酬月額の8割を手取り金額として計算
夫の生活費が掛からなくなるので生活費をそれまでの7割として計算
28万円×0.7=19.6万円・・・必要な生活費①
万が一の時は住宅ローンの残債は団体信用生命保険の保険金で完済されるので住宅ローンの支払いは なくなるので必要な生活費①から団信で完済された住宅ローンの返済額を引く
19.6万円ー住宅ローン返済額10万円=9.6万円・・・必要な生活費②
遺族年金が入るのでその分を必要な生活費②から収入として入ってくる遺族年金を引く
9.6万円ー遺族医年金14.9万円=-5.3万円
団体信用生命保険と遺族年金を考慮すると余分な死亡保障額はいらないということになります。
計算上は貯蓄もできることになります。
もしも自分で生命保険契約があった場合には必要のない死亡保障に保険料を支払っていることになります。
その保険は解約し保険料分を貯蓄に回すことができます。
ここで充分に考慮していただきたいことは「子どもの教育資金」準備です。
扶養者が元気であっても万が一のことがあったとしても、教育資金は困らないように「学資保険」等を活用して準備をしましょう。
家を建てたいと思ったら、ファイナンシャルプランナーに依頼し、ファイナンシャルプランニングをして生涯の家計の収支、万が一の時の必要保証額と家計の収支を確認することを
お勧めします。