神様へのご挨拶「地鎮祭」

目次

  1. 1.地鎮祭はいつやるの?
  2. 2.地鎮祭の参加者は?
  3. 3.どこに依頼するの?
  4. 4.地鎮祭当日の流れを見てみましょう
  5. 5.地鎮最後には、近所のお宅にご挨拶に伺います
  6. 6.準備するものと準備する人
  7. 7.まとめ

「地鎮祭」という言葉は聞いたことがあると思いますがどのような意味合いがあるのでしょう。

  1. ①おうちを建てることになった土地に住んでいる神様を祝い鎮め、土地を利用させてもらうお許しを得ること。
  2. ②完成までの工事の安全と家の繁栄をご祈願すること。
  3. ③近隣あいさつのタイミング

1.地鎮祭はいつやるの?                                           

地鎮祭はすべての工事が始まる前に行います。ハウスメーカーや施工会社が決まり、契約を終え工事熱低が決まったら具体的に日取りを決めます。
神事ですので大安・友引・先勝が良いとされ、時間帯は午前中が吉とされていますので、午前中に行われることが多いようです。

2.地鎮祭の参加者は?                                            

お家を建てる施主とご新居に住むご家族がメインとなります。
続いて 施工会社・工事関係者・神職となります。
同居しない親・兄弟・親族の方々が参加される場合もありますが、事前に参加する人数を依頼 先に伝えておくことが大切です。

3.どこに依頼するの?                                              

地鎮祭を執り行って頂く神社(神主さん)、仏式の場合はお寺(お坊さん)に依頼します。
⇒ 最近ではハウスメーカーで依頼をし準備する場合がほとんどです。

4.地鎮祭当日の流れを見てみましょう                                        

  1. 1.修祓(しゅばつ):参列者・お供え物を清める儀式
  2. 2.降神の儀:神様が祭壇に降りてこられます
  3. 3.献饌(けんせん):神様に祭壇のお供え物を食していただく儀式
  4. 4.斎主一拝 (さいしゅいっぱい):全員で礼
  5. 5.祝詞奏上(のりとそうじょう):神主さんが祝詞を読み上げます
  6. 6.四方清祓(しほういせいばつ):神主さんが土地の四隅を清めます
  7. 7.地鎮の儀:鎌・鍬・鋤(すき)を盛砂に入れます
  8. 8.玉串奉奠(たまぐしほうてん):参列者が祭壇に玉串を奉り拝礼し、祈願します
  9. 9.昇神(しょうしん)の儀:神様が還られます
  10. 10.撤饌(てっせん):酒と水の二を閉じ、お供え物を下げる
  11. 11.閉式の辞:神主さんが終了を告げて、地鎮祭は終了です
  12. 12.お施主様のあいさつ
  13. 13.直来(なおらい): 参加者が神様にお供えした神酒・神饌を食します

5.地鎮最後には、近所のお宅にご挨拶に伺います                              

地鎮祭が終わると基礎工事が始まりますが、工事中は数か月間にわたり工事車両出入りしたり道路に駐車したり、また騒音やホコリでご近所にご迷惑をかけることもありますので、ご近所とのトラブル回避のためにも、粗品を添えてご近所へのご挨拶が重要になります。
またこれは、工事中の責任を負う現場監督の重要な仕事でもあります。
施主が同行するかしないかは、ケースバイケースです。

6.準備するものと準備する人                                        

祭壇を作る際に必要なもの・・・施工会社が準備してくれることが一般的
忌竹(いみだけ) 祭壇を囲うように司法に立てる青竹
注連縄(しめなわ) 紙垂(しで)をつけた縄のこと
テント・椅子・紅白の垂れ幕
 

祭壇や儀式で必要なもの・・・神主さんが準備することが一般的ものにより施工会社が用意する場合もある
案(机・台) 祭壇の机、お供え物を三方におく
ござ 祭壇の案の下に敷く
きれいな砂 砂盛のための砂
その地に生える草やススキ 盛砂をした上に立て草刈り初の儀で使う
鎌・鍬・鋤(かま・くわ・すき) 草刈り初の儀で使う。白木で作られている
三方 お供え物を載せるための折敷・お盆
榊(ヒロモギ・大麻・玉串)
 

お供え物・・・一般的に施主が準備する神社が用意する場合もある
米(約1合~5合) 洗米
神酒(1升) 奉献酒・1升便のお酒で清酒で熨斗をつける
塩(コップ一杯程度) 種類は特にこだわらない
海の物(1品か3品程度で奇数) 鯛など尾頭付きの魚・鰹節・するめ・昆布・わかめ・ひじき等
地の物(1品か3品程度で奇数) 季節の野菜:大根・にんじん・なす・きゅうり・きゃべつなど葉物
山の物(1品か3品程度で奇数) 季節の果物:りんご・みかん・なし等

 

施主が負担する地鎮祭の費用

初穂料(玉串料・祈祷料・お布施) 1万円~5万円程度
神主さんの送迎とお車代 送迎が必要ない場合はお車代
5,000円~10,000円程度
直会(なおらい)の飲み物・おつまみ台 2万円~3万円
出席者へのご祝儀 一人当たり5,000円~1万円
近隣あいさつの品
お供え物 1万円~2万円かかる場合もある
近隣あいさつの品 1,000円程度

 

7.まとめ                                              

ここまで地鎮祭についてお伝えいたしましたが、現実的には施工会社(ハウスメーカー)等の資金計画書にはすでに予算が盛り込まれており相場は3万円~5万円程度が一般的となっています。
また準備も施主がする必要もなく、施工会社(ハウスメーカー)が行ってくれるので施主は当日儀式に臨めばよいというように、負担も軽くなっています。
宗教上の理由などで神職を依頼せず、施主と施工会社(ハウスメーカー)等、工事関係者のみで執り行い、ご近所にご挨拶に伺う方もいらっしゃいます。
建築工事の着工前に工事関係者が初めて一同に会する地鎮祭です。
施主自身の希望を第一に、どのような地鎮祭にするか施工会社(ハウスメーカ)と相談すると良いでしょう。