地震対策するためには、「耐震」「免震」「制震」の3つがあります。
制震とは
建物内部に「制震パネル」や「ダンパー」を設置して地震の揺れや振動を吸収する構造です。
高層ビルやタワーマンションなどの大規模な建築物に採用されていますが、近年では、戸建て住宅などのへの効果もあり、ハウスメーカーでも独自の制震システムを採用している所も増えています。
メリット
1.建設コストが免震より低コスト
免震は一般的な戸建て住宅でも300万～500万くらいが相場ですが、
制震では、50万～100万円が相場となり、免震より低コストで設置が可能です。
2.メンテナンスが容易
基本的にはメンテナンスフリーですが、オイルダンパーなど制震装置の種類によっては内部にオイルが漏れていないか定期的に点検が必要になるものもあります。
3.台風などの強風による揺れにも強い
免震の場合は、建物と地盤を切り離している為、建物は揺れやすくなりますが、
制震の場合は、建物と地盤はつながったまま揺れを吸収してくれる構造のため、強風の揺れに対しては地盤がしっかり支えてくれた上で揺れを吸収してくれるので、地震以外の揺れにも強いです。
4.繰り返しの地震に強い
制震ダンパーは地震後も取り換えやメンテナンスが不要のため、余震など繰り返しの揺れに対しても有効です。
5.建物内部の損傷を防げる
制震構造により、揺れ自体を吸収し抑えてくれるため、家具の転倒を防いでくれたり
建物の変形や損傷を防いでくれます。
デメリット
1.設置場所・数により効果に影響する
設置場所や設置個数により効果が変わるため、最も効果を発揮できる位置に設置されているどうかによって
効果の差が出やすい為、設置する業者よって差が出てしまいます。
2.地盤の影響を受けやすい
免震と異なり、建物が地盤と繋がっている為、地盤の影響を受けやすいです。
その為、地盤が緩い土地に建てられた建物の場合は十分に揺れを吸収してくれません。
しかし、地盤が弱い場合、地盤改良を行うのでそれほど問題ではありませんが、気になる方は強度が問題ないか確認しましょう。
3.免震ほど揺れは軽減されない
一番地震の揺れを軽減してくれるのが、免震です。
そのため、免震と比較すると免震ほど揺れを軽減する効果はありません。
しかし、免震が苦手とする縦揺れにも効果はあります。
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