目次
- 1.変動金利とは?
- 2.繰り上げ返済について
1.変動金利とは?
*金利が上がれば返済額に対する元金の占める割合が少なくなり、金利が下がれば返済額に対する元金の占める割合が多くなる
⇒5年ごとに返済額の見直しが行われる。
⇒5年ごとの返済額見直し時に金利が大きく上がってしまったとしても、返済額はそれまでの返済額の125%以上には上がらないルールがある。
固定金利の場合は、返済期間中ずっと返済額が一定のため返済計画が立てやすく安心ですが、金利の低い変動金利にも魅力を感じます。
でも・・・金利が上昇して返済額がどんどん上がってしまったらどうしよう。
金利が上昇した時のリスクヘッジの対策を取っておけば安心です。
ここでクイズです。
あなたは今、お風呂に入っています。
何があっても1時間はバスタブの中からは出られません。
バスタブにつかりながら追い炊きをしていたら、追い炊き機能が突然故障し10分が経過し、適正温度になっても沸かし続けられてしまいました。
お湯の温度は上昇を続け、熱くて熱くてたまりません。でも、お風呂からは出られません。
その時あなたなら、どうしますか??
そうです。
適温になるまでバスタブにお水を入れれば温度を下げられ快適になりますね。
水を汲んだバケツを周りにたくさん用意しておけば、このような事態が発生してもお湯の温度を快適に保ち、安心してお風呂に入ることができます。
沸かし続けられたお風呂のお湯が金利の上昇。
バケツの水が繰り上げ返済資金と考えてみてください。
金利が上昇し続け返済額が上がってしまった場合、繰り上げ返済で元本を減らしましょう。
元本を減らすことで、金利上昇の負担を減らすことができ、返済額を減らすことができます。
変動金利の場合、金利上昇リスクの負担は借りている側が負いますが、繰り上げ返済資金を計画的にためていくことで、金利上昇に対応することができますので安心です。
2.繰り上げ返済について
繰り上げ返済とは、まとまった資金を返済して元金を減らすことを指します。
繰り上げ返済には下記2種類があります。
金利が上昇し、返済額が上がってしまい、返済額を抑えたい場合は「②返済額軽減型」の繰り上げ返済をする
例えば・・・
借入額:3,000万円
金利:0.525%(2022年12月民間金融機関金利より)
返済期間:35年
返済開始から5年間の月返済額:78,027円
繰上返済資金:毎月1万円ずつ積み立てる
返済開始から5年後に金利が0.05%上がり0.575%に上がったと仮定
毎月返済額:78,781円に上がる
返済開始から10年後に金利が1.05%に上がり1.575%に上がったと仮定
毎月返済額:88,801円に上がる
この時点で返済額が1万円上がってしまいました。
住宅ローン返済開始から積み立ててきた繰上返済資金120万円(1万円×12か月10年)で繰上返済を行うと、毎月の返済額が83,959円に下がります。月の貯蓄額を増やすことにより、返済額をもっと抑えることができます。
金利が上がって返済額が上がってしまった場合でも、返済可能な額ならば繰上返済をすることは必要ありません。繰り上げ返済資金として貯めたお金は、将来の金利の上昇に備えて貯め続けておきましょう。
最終的に繰り上げ返済が必要なかった場合は、貯めたお金を「おうちのメンテナンス費用」に回すこともできますので、許せる範囲の金額を毎月貯めていきましょう。
「備えあれば患いなし」
変動金利で住宅ローンを組む場合は繰上返済資金をためておきましょう。