目次
- 1.【日常生活を営む上での新しい生活様式】
- 2.【働き方の新しいスタイル】
- 3.【まとめ】
新しい生活様式となり、テレワークやオンライン会議・オンライン授業が主流になり、また家族と過ごす時間が増えたことで住まいに求められる機能が大きく変り、住宅の間取りや設備にも変化が表れてきました。厚生労働省から公表された新しい生活様式に照らして求められる住宅について考えてみましょう。
1.【日常生活を営む上での新しい生活様式】
- ①まめに手洗い・手指消毒
- 玄関に入ってすぐに手洗い・うがいができるようにミニ洗面台を設置したり、リビングを通らずに洗面所やバスルームに行かれるようにします。また玄関わきに靴を履いたまま入れる収納スペース(シューズクローク)を設け、靴や脱いだ上着やカバンなどを収納できるようにし室内にウイルスを持ち込みにくくします。
- ②こまめに換気(エアコン併用で室温を28℃以下に)
- ここでいう換気とは室内の空気が外気と入れ替わることをいいます。換気の方法としては窓を開けて換気する自然換気、換気扇を使って換気する強制換気、自然換気と強制換気を組み合わせる方法があります。ここでは窓の大きさや換気扇の台数を検討する必要があります。また全館24時間換気・全館空調システム装備の住宅を可能にしているハウスメーカーも多くあります。
- ③できるだけ買物の回数を減らす
- まとめ買いをする必要が出てくるので、購入した食材や調味料などを収納するパントリーや床下収納庫等大きめな収納設備があるとすっきり快適に暮らすことができます。
トイレットペーパーや洗剤などの日用品はまとめ買いすると、思いのほか場所を取ります。 - ④買い物は通販も利用する
- ここでは先ほどの収納庫と合わせて、留守時や非接触で荷物の受け取れる宅配ボックスの設置も検討しましょう。置き配の盗難防止にもなります。
2.【働き方の新しいスタイル】
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- テレワークやオンライン会議・オンライン授業
- ①スペース
- 親のワークスペースや子どもの学習スペースなどそれに適したスペースが必要になってきます。例えば共働き夫婦でこども2人の場合、書斎や子ども部屋などそれぞれが独立して部屋を持てることが理想です。でもそうはいかない場合も多いのではないでしょうか。現実的には広めの寝室やリビングの広い空間に夫婦のワークスペースや小さい子どもの勉強スペースを設け、可動式の間仕切りでオンライン会議やオンライン授業の時は、サッと個室化にしてしまう方法もあります。
- ②インターネットなど通信環境を整える
- PCやスマホだけでなく冷蔵庫やテレビ・掃除機など家電製品もインターネットに接続して使うことが当たり前になってきています。ルータ-などの通信機器の設置場所などを事前に検討すること、さらに家族全員がオンラインになるとコンセントの数が足りないとなってしまいますので充分な個数を確保できるように検討しておきましょう。
- ③防音対策
- オンライン会議やオンライン授業中で最も気になることは騒音ではないでしょうか。生活音や子どもの声・ペットの鳴き声などが入ってしまうのは気になりますし、仕事の話を家族に効かれるのもいかがなものかと思ってしまいます。ワークスペースの壁などは防音性のある素材にするなど工夫が必要です。
3.【まとめ】
コロナによって私たちの価値観も大きく変わり、新しい生活様式も新しい生活習慣として定着してきました。それは住宅にについても変化をもたらし、各ハウスメーカーでは新しい生活様式に合わせた間取りや設計、設備に工夫を凝らしています。設計時には家族の年齢や構成、生活形態など具体的にし、設計段階で入念に検討していくことが重要になってきます。